Fixedincome Credit
インベスコ グローバル・ソブリン・アセット・マネジメント・スタディ2020

テーマ1「世界のソブリン投資家は、コロナ危機を投資機会ととらえる」

景気サイクル進展への対応・・・ソブリン投資家はディフェンシブ姿勢を強め、分散を進め、新たな投資機会を発掘しているようです。
 
手元に流動性資金を持つソブリン投資家にとって、2020年初頭の市場価格の下落は、前例のない買いの好機となりました。多くの投資家は、長期的な視点の下、景気サイクルの終焉を想定していたため、結果として今回の危機にうまく対応できました。原油などの商品がその基盤となっているソブリン投資家などは、世界金融危機からの教訓より、大規模な資産配分変更や資産の投げ売り無しで政府からの資金引き出しへ対応できるよう、強固なポートフォリオを組成していました。
 
【レポートからのポイント抜粋】
コロナ危機前、ソブリン投資家は景気サイクルの終焉を見据え、リスク・アセットの保有を低減(株式比率は過去最低の26%)
また、世界金融危機の教訓から流動性資産を豊富に保有
厳格なリバランス・ルールから、市場価格の下落に対して迅速な行動を取り、結果として、恩恵を享受
長期投資家として資金引き出し圧力が見られなかったことも、運用にプラス
さらに、コロナ危機によるバリュエーション下落を好機ととらえ、事前から計画していた資産への投資を加速する動きも
 
<今後のソブリン投資家の投資計画について>
今後の投資については、オルタナ債券や非流動性資産への投資配分増加を志向
株式への投資配分は、今後も引下げ方向
 
<インフラ投資への意欲>
コロナ危機で、全体として割高感の強かったインフラ資産にも価格下落の傾向があり、これをソブリン投資家は好機と判断(例:空港、高速道路、ホテル)
ESGとも関連し、発電、送電、通信(5G)へのインフラ投資意欲が高いも、実際の仕入れでは困難に直面
インフラ投資の実行を円滑に進めるための、人材の内部化がソブリン投資家の課題
 
<コモディティ関連のソブリン投資家について>
原油が運用資産の基盤となっているソブリン投資家では、政府の新型コロナウイルス対策への緊急支出の補填のため、先々、大きな資金の引き出しが想定される
過去の危機の経験を活かし、多額の現金を保有しているため対応は可能も、原油価格の低迷が長期となれば、ポートフォリオの変更にまで影響する可能性もある

詳細はレポートを御覧ください。

第8回目となるインベスコ グローバル・ソブリン・アセット・マネジメント・スタディでは、83のソブリン・ファンドと56の中央銀行における、139名の投資責任者、資産クラスの責任者もしくはシニア・ポートフォリオ・ストラテジストを対象に調査を行いました。調査対象となった運用資産総額は19兆米ドルに上ります。
はじめに

当資料は、一般もしくは個人投資家向けに作成されたものではなく、機関投資家向けのものとなります。情報提供を目的として、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社(以下、「弊社」といいます。)が、英文でリリースされた”Invesco Global Sovereign Asset Management Study 2020”を解説するために作成された英語コンテンツの一部を翻訳して作成したものであり、法令に基づく開示書類でも投資勧誘を目的としたものでもありません。翻訳(または抄訳)には正確を期していますが、必ずしも完全性を保証するものではありません。また、抄訳の場合には、原資料の趣旨を必ずしもすべて反映した内容になっていない場合があります。また、公表されたデータ等に基づいて作成されたものですが、過去から将来にわたって、その正確性、完全性を保証するものではありません。
本書に記載されたデータや記述等は過去の事実や実績を示したものであり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。本書で詳述した分析は、一定の仮定に基づくものであり、その結果の確実性を表明するものではありません。分析の際の仮定は変更されることもあり、それに伴い当初の分析の結果と重要な差異が生じる可能性もあります。市場の見通しに関するコメントは、本書作成時における筆者の見方を反映したものであり、将来の時点において予告なく変更される可能性があります。本書について事前の許可なく複製、引用、転載、転送を行うことを禁じます。

 

C2020-08-035

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