インベスコの視点

2024年 資本市場の長期の前提(期待リターン、リスク)第2四半期アップデート

Capital Market Assumptions 2024 Q2
  • インベスコ・ソリューション(以下、「ソリューション」)では、資本市場の長期の期待リスク/リターンの前提(CMA, Capital Market Assumptions)について、10のプライベート・アセット・クラスを含む、世界の170以上の資産クラスと20の通貨を対象に開発し、四半期ごとにアップデートを行っております。
  • 今回のCMAによると、米国の大型株への集中は、リスク許容度が中程度のグローバルに分散投資している投資家にとってもリスクとなります。弊社では分散投資によって、このリスクの一部を軽減できる可能性があると考えています。ただし、過大評価された集中度の高まった株式市場に起因する課題の一部は、米国以外にも広がっています。
  • 弊社のCMAを評価するビルディング・ブロック・モデルでは、株式のフェアバリューを決定する際に、インフレ期待と金利という 2 つの重要な変数を考慮します。次に、これらを現在のバリュエーションと比較して、予測期間中に拡大するか縮小するかを判断します。どちらの変数もバリュエーションと逆相関の関係にあるため、金利とインフレが上昇するマクロ環境では、割高なバリュエーションを正当化することがより困難になります。
  • 長期的には、株式にとって割高なバリュエーションは試練となる可能性があります。債券と比較して株式は数年前に比べて大幅に魅力が低下しています。ただし、株式の魅力がすべてが失われたわけではなく、米国の小型株や新興市場など、CMAの観点から魅力的な領域は依然存在しています。

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