ユーロ圏:強まる景気減速圧力と金融政策対応
インベスコのグローバル・マーケット・ストラテジストである木下智夫が日本やアジアをはじめとする世界のマクロ環境やマーケットについての見方をご提供致します。
2024年10月24日
世界経済、金融市場、資産クラスに与える影響を中心に、マーケットについてインベスコの運用プロフェッショナルの見解をお届け致します。
2024年には世界経済が減速すると幅広く予想されていたにもかかわらず、ほとんどの主要国で、成長とインフレがコンセンサス予想を上回る状態が続いています。私たちの2024年後期の見通しの軸は、インフレの道筋及び、中央銀行が金融緩和を開始する際のリスクバランスをどう量るかという点です。短期的には世界経済がソフトパッチ(軟化局面)にあり、抑制的な金融政策を背景に、トレンドを下回るものの、依然として底堅い成長を続けるとみています。各国が今後、様々な成長やインフレの状況を経ると考えられる中、2024年後半を通じて、地域差の広がりが中心的なテーマとなると私たちは考えています。2024年後期のグローバル市場見通しでは、基本シナリオと起こりうるその他のシナリオについて詳しく説明します。