グローバルな視点で生活水準を維持する大切さ、そのための方策とは?
グローバル社会における日本人の生活水準は?
現在、日本人の生活水準は世界平均の約3.5倍ですが、それは20年前の約6.7倍から大きく低下しています。
今後も日本経済の停滞が続くとすれば、20年後のそれは世界平均の1.6倍程度まで低下することが予想されます。
長期的に生活水準を維持するための資産運用
今後も日本では低成長、低金利が続くと予想される中、グローバル社会において一定の生活水準を長期的に維持していくための方策として、投資によって資産水準の引き上げを図っていくことが必要であると考えられます。
その投資目標は、世界と日本の生活水準の伸び率のギャップ(差)程度がひとつの目安となるでしょう。
世界の富裕層の資産ポートフォリオ
世界の富裕層の資産ポートフォリオは、幅広く様々な資産クラスに分散されています。富を守るだけではなく、積極的な分散投資がみられます。
資産の約半分が不動産投資や株式などに振り分けられており、キャッシュの割合は資産の約1割程度となっています。世界の中でも、保守的といわれる日本人の資産構成とは違いが明確に表れているのではないでしょうか。
また、全体に占める割合はあまり多くはありませんが、絵画や宝飾などの収集品や暗号通貨などへの関心度の高さもうかがえます。
富裕層のポートフォリオの中で興味深い資産のひとつが「収集品」です。
投機目的だけでなく伝統資産の継承や希少価値の保護、また、その価値を愛でる喜びなどが、「収集品」を所有する理由につながっているのでしょう。
2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって収集品などが取引されるラグジュアリー投資市場は、大きな物流上の影響を受けましたが、価格は堅調な推移となりました。
ーレポート画像の風景ー
イタリア プロチダ島
イタリア半島南西部、ナポリ湾の入り口に浮かぶ面積4平方キロほどの小さな島。南イタリアの伝統的な漁師町の風情が今も残り、海沿いにはイエローやピンク、ブルーなどのカラフルな家並みが続きます。
1994年公開のイタリア映画「イル・ポスティーノ」の舞台としても知られています。チリの詩人であり政治家であるパブロ・ネルーダが、一時期祖国を追われてナポリ湾の島に身を寄せた史実にもとづき、島の青年との交流を描いた、優しさが心にしみる感動的な映画です。