Invesco Japan
特別レポート:世界のベストの運用責任者からのメッセージ 2024年8月
世界のベストの運用責任者からのメッセージ
世界的な株式市場の下落を受けた、世界のベストの運用状況と今後の投資方針
足元の運用状況
- 今回の下落は、市場の集中度が過度に高まっていた中、最近の米国の景気後退懸念やいくつかの業績不振が重なって起こったと考えています。
- 足元の世界株式の下落局面は、当ファンドの投資姿勢であるコントラリアンアプローチ*を通じて、割安な優良企業を発掘できる良い機会であると考えています。足元の株式市場の値動きは、2022年後半に株式市場全体が売られた局面と似ています。その際には、エヌビディアなど優良な銘柄を非常に割安な水準で投資することができました。
- また、もう一つの重要なポイントは、2022年後半と同様に、当ファンドのポートフォリオが現在のような市場に対して相対的に下値抑制が期待される点です。これは、「割安」銘柄に着目していることもありますが、特定のセクターやマクロ環境に大きく振らされない分散されたポートフォリオを構築しているためです。さらに、安定的な配当を行う銘柄など「配当」に着目して投資を行っており、このような不透明な環境下で安定したリターンの源泉となると考えています。
- 2023年後半からマグニフィセント7**以外の銘柄やディフェンシブ銘柄、中小型銘柄などの投資機会に着目していますが、今回の下落局面では、特にディフェンシブ銘柄がパフォーマンスにプラスに貢献しています。
- 中小型銘柄にも、引き続き着目しており、事業の質、成長機会、バリュエーションが魅力的に組み合わされた企業が存在していると考えています。金利上昇圧力が小さい中、中小型株式市場は今後数年間、投資家にとって良い投資機会になり得ると考えています。
- 日本株については、現在保有はありません(2024年6月末現在)。下落を受けて一部の銘柄が円ベースで魅力的になっているものの、グローバルの競合や投資機会との比較感が重要だと考えています。
今後の投資方針
- 足元の株式市場の動きは、大型テクノロジー銘柄に集中している特殊な市場環境は持続可能ではないという私たちの考えが、実現している過程であると捉えています。過去数ヶ月間、大型テクノロジー銘柄を市場より少なく保有することは忍耐を伴うものでしたが、これまでと同様、成長、配当、割安に着目して、市場で見過ごされている魅力的な投資機会の探求を行うことで、この市場変動期を乗り切ることができると考えています。
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* 長期的な視点と自由な発想をもとに、市場で見過ごされている魅力的な投資機会の探求を行う運用チームの基本的投資姿勢
** テクノロジー業界を代表する時価総額の大きいテクノロジー企業7社(アルファベット、アップル、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、テスラ、エヌビディア)。上記銘柄への投資を推奨・勧誘するものではなく、当ファンドにおける将来の組み入れまたは売却を示唆・保証するものではありません。上記は、2024年8月5日現在における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。