世界のベスト四半期レポート(2024年10-12月期)
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- 変動性の高い相場展開の中、主要中央銀行の追加利下げや米大統領選でのトランプ氏の勝利などが好材料となった一方、インフレへの懸念やFRB(米連邦準備理事会)による利下げペースが緩やかになるとの見通しが強まったことなどが株式市場の悪材料となりました。そのような中、円安が進行した影響を受け、当ファンドの〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)のパフォーマンスは、6.70%の上昇となりました。
- 主に、米国の情報技術セクターや資本財・サービスセクター、欧州の金融セクターの個別銘柄選択などがプラスに寄与しました。加えて、欧州のエンジン・メーカーなども基準価額の上昇に貢献しました。
- 景気動向に左右されず持続的な成長が期待できる①競争優位性の高い企業②安定性の高い事業を展開する企業③継続的な配当や増配などの質の高い配当を行うことが期待できる企業を選好して投資を行う方針です。
- 2024年10-12月期の世界株式市場は、米国の大統領選挙や主要中央銀行の金融政策の利下げ動向などを巡り、変動する展開となりました。
- 主要中央銀行の追加利下げや米大統領選でのトランプ氏の勝利などが好感され、株式市場は堅調に推移しました。期末は、インフレへの懸念や利下げペースの緩和見通しなどから、上値の重い展開となりました。
- そのような市場環境下、対円で米ドル・ユーロ円が上昇したことなどから、当ファンドの〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)の同期間のパフォーマンスは、6.70%の上昇となりました。 〈為替ヘッジあり〉(毎月決算型)の同期間のパフォーマンスは、2.51%の下落となりました。
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期間:2021年12月末~2024年12月末、2021年12月末を100として指数化
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2024年12月30日現在
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出所:インベスコ
グラフデータおよび騰落率は、基準価額(課税前分配金再投資)の信託報酬控除後のものを使用しています。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料では、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(毎月決算型)/<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(年1回決算型)/<為替ヘッジなし>(年1回決算型)」および「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(奇数月決算型)/<為替ヘッジなし>(奇数月決算型)」を総称して「当ファンド」または「世界のベスト」という場合があります。また、決算頻度に応じてそれぞれ「毎月決算型」、「年1回決算型」、「奇数月決算型」、為替ヘッジの有無に応じてそれぞれ「為替ヘッジあり」、「為替ヘッジなし」の呼称を使う場合があります。当ファンドはインベスコが運用を行います。インベスコは、インベスコ・リミテッド並びにインベスコ・リミテッド子会社および関連会社からなる企業グループで、グローバルな運用力を提供している独立系資産運用会社です。
主に、米国や英国の様々なセクターの個別銘柄選択などが基準価額の上昇に貢献
- AI関連の売上増加による好調な業績が好感された「ブロードコム(米国、情報技術)」、堅調な決算や米国大統領選挙でのトランプ氏の勝利などが好感されたレンタル機器会社「ハーク・ホールディングス(米国、資本財・サービス)」が基準価額の上昇に貢献しました。
- また、良好な決算発表と前向きな業績見通しが確認された銀行の「スタンダードチャータード(英国、金融)」や投資会社「3iグループ(英国、金融)」もプラスに寄与しました。加えて、底堅い業績と新技術の発表を背景に株価が上昇した航空機などのエンジン・メーカー「ロールス・ロイス・ホールディングス(英国、資本財・サービス)」もプラス材料となりました。
- 一方、業績見通しへの懸念を背景に株価が下落した生命保険会社「AIAグループ(香港、金融)」がマイナスに寄与しました。また、利下げペースの緩和が嫌気された無線通信インフラ運営会社の「アメリカン・タワー(米国、不動産)」や「インフラストラクチャ・ワイヤレス・イタリアン(イタリア、コミュニケーション・サービス)」などがマイナス要因となりました。
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出所:インベスコ、FactSet 配当利回りは2024年12月末現在
国・地域は、発行体の国籍(所在地)などで区分しています。業種は、ベンチマークで採用している分類に準じています。ベンチマークは、<為替ヘッジあり>:MSCIワールド・インデックス(税引後配当込み、円ヘッジベース)、<為替ヘッジなし>:MSCIワールド・インデックス(税引後配当込み、円換算ベース)です。当ファンドは、ファミリー・ファンド方式により運用を行っており、マザーファンドのポートフォリオの状況を記載しています。上記銘柄への投資を推奨・勧誘するものではなく、当ファンドにおける将来の組み入れまたは売却を示唆・保証するものではありません。銘柄例についての記載は、作成時点において確認可能な情報に基づき記載しています。上記は2024年12月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。
今後も変動性の高い市場環境を予想
米国の景気減速リスクや各国のインフレ・金融政策動向などに注視が必要
- 2024年の世界の株式市場は、景気後退懸念から大幅に調整する局面がありましたが、FRBやECB(欧州中央銀行)が利下げを実施したことや、経済成長が市場の期待を上回り、経済のソフトランディングへの見通しが高まったこと、米国大統領選挙の結果が好感されたことなどから株式市場は大きく上昇しました。
- 新トランプ政権により実施される多くの政策が経済成長にとってプラスになる可能性が高い一方で、リスクはインフレが粘り強く残り、市場が想定するよりも長期間利下げが停止する可能性があることだと考えています。今後も米国の景気減速リスク、インフレや金利見通しの変動リスク等からボラティリティ(株価の変動性)の高い展開が予想されます。
- インフレ率については低下していますが、今後低インフレ、低金利環境に戻る可能性は低いと考えられます。短期的には、エネルギー価格や住居費の上昇、長期的には、リショアリング(生産活動の自国への回帰)、米国でのベビーブーマー世代の退職による労働力不足、グリーンエネルギー化の動き等がインフレ圧力となると想定されるためです。
世界の株式市場全体でみたバリュエーションは割安とはいえない水準、個別銘柄選択の重要性がより高まる環境大型テクノロジー企業など時価総額上位銘柄への集中度合いの高まりには留意
- 世界の株式市場全体のバリュエーション(株価水準)は、PER(株価収益率)などの株価指標から見て、長期での過去平均よりも上に位置しており割安感がみられないことから、より個別銘柄選択の重要性が高まると考えています。
- 市場の一部の銘柄への集中度も引き続き高い水準です。また、米国市場の顕著なアウトパフォーマンスと当市場への継続的な資金流入は、市場ですでにFRBの追加利下げが織り込まれていることが背景と考えており、インフレ・FRBの動向によっては逆回転が起きうると考えています。
個別銘柄選択の重要性がより高まる環境下、引き続き「成長」「配当」「割安」の観点から厳選投資質の高い配当を抽出する銘柄に着目。また、中小型銘柄や割安感が高まるディフェンシブ銘柄にも投資妙味あり
- マクロ経済動向の不透明感、市場偏重リスク等を背景に、今後もボラティリティが高い展開が想定されます。このような市場環境下においては、強固な財務基盤や高い競争優位性を持つ優良銘柄が短期的に市場の過度な懸念などから割安な水準になることがあるため、ボトムアップ・アプローチで個別銘柄選定を行う当ファンドにとって、魅力的な投資機会を見つける好機であると考えています。
- また、不透明感の高まる市場環境では、着実なリターンを獲得することができる「配当」の重要性が高まると考えており、質の高い配当を拠出する銘柄に着目しています。
- 当ファンドでは引き続き、「成長」、「配当」、「割安」の3つの観点に着目し、世界のベストと考える企業に厳選投資を行います。足元で、大型テクノロジー企業中心に株価が上昇する中で、そのような銘柄群以外で強固なポジションや競争優位性、健全な財務体質、強力なキャッシュフロー創出力を持つ優良銘柄が割安に放置されており、投資魅力度が高まっていると考えています。
- 加えて、市場の時価総額が大型企業に集中している中で、一部の中小型銘柄の中で割安で魅力的な銘柄が存在すると考えています。また、グロース銘柄に注目が高まる中で、投資が手控えられ割安感が高まったディフェンシブ(景気動向に業績が左右されにくい)銘柄にも着目しています。
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上記は2024年12月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。
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