ブロックチェーン

基準価額の下落の背景とブロックチェーン関連株式の今後の見通し

Block Chain report

基準価額の下落の背景と ブロックチェーン関連株式の今後の見通し

「世カエル」の基準価額が足元大きく下落しています。その背景と今後のブロックチェーン株式市場の見通しについてご説明させていただきます。

基準価額の下落の背景

米国の景気減速懸念の台頭

  • 2025年2月21日に発表された2月の米国の総合PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を下回ったことや、その後発表された2月の米消費者信頼感指数の悪化などから、景気減速への懸念が高まりました。それらを受け、投資家のリスク回避姿勢が強まり、ハイテク株や小型株などが大きく下落する展開となりました。

投資家のリスク回避姿勢が強まり、ビットコイン価格が下落

  • 2025年2月27日には前日に決算を発表した米大手半導体企業の株価が大幅に下落したことで、投資家のリスク回避姿勢がより強まりました。それを受け、28日には一時10万米ドルを上回っていたビットコイン価格も一時8万米ドルを割り込む水準まで下落しました。
  • その結果、トランプ大統領の政策から恩恵を受けることが期待されて大きく値上がりしていた暗号資産関連株も調整を余儀なくされ、「世カエル」の基準価額も大きく下落しました。
  • 銘柄としては、暗号資産に投資を行っている企業であるメタプラネット(日本/一般消費財・サービス)やコインベース・グローバル(米国/金融)などが大きく下落しました。
過去6カ月間の世カエルの基準価額(課税前分配金再投資)と世界株式の推移
過去6カ月間の世カエルの基準価額(課税前分配金再投資)と世界株式の推移
  • 出所:ブルームバーグ、インベスコ世カエルは、「世界ブロックチェーン株式ファンド」のグラフと騰落率で、基準価額(課税前分配金再投資、信託報酬控除後)を使用して算出しています。世界株式:MSCIワールド・インデックス(トータルリターン、円ベース)世界株式とビットコイン(円ベース)は、基準価額算出日の前営業日のデータを元に、当日の為替レートを使用し、委託会社が円換算した数値を使用しています。世カエルの両ファンドの設定来のパフォーマンスはPDFをご覧ください。上記銘柄への投資を勧誘・推奨するものではなく、将来の組み入れを示唆・保証するものではありません。上記は2025年2月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。

ブロックチェーン関連株式の今後の見通し

短期的には変動性の高い動きとなるものの、トランプ政権の政策は引き続き暗号資産のサポートとなると考えており、成長見通しは不変

  • トランプ大統領の関税を巡る発言や景気減速懸念を受けて市場の変動性が高まっており、短期的には値動きが大きくなる場面を想定しています。一方で、暗号資産関連株式を始めとするブロックチェーン株式については、以下の理由などから中長期的には強気の見通しを維持しています。

①暗号資産への需要が引き続き堅調であること

米証券取引委員会(SEC)に報告された最新の四半期ごとの機関投資家の保有動向からは、公的年金や投資信託が現物型ビットコインETFの持分を増やしていることが明らかになっており、株式や債券と値動きの異なる代替資産としての需要の拡大がみられること。

②暗号資産関連の規制に対する不確実性が解消に向かっていること

2月21日にはSECによる米交換業大手コインベース・グローバルに対する訴訟*が取り下げられたことが報じられており、トランプ政権下での規制緩和が反映されたと受け止められています。また、3月7日にはホワイトハウスで仮想通貨サミットを開催することが報じられ、暗号資産政策や戦略的ビットコイン準備金についての議論が期待されています。

  • 暗号資産関連株式はトランプ大統領就任後に戦略的ビットコイン準備金への期待で大きく上昇した面もあるため、今回のように調整する場面も想定されますが、引き続き政治的な後押しが期待されることや、規制緩和の方針が確認されていくにしたがって堅調さを取り戻すと考えています。

 

新しい産業へと裾野が広がるブロックチェーン技術にも着目
  • また、当ファンドは暗号資産関連企業だけでなく、様々な分野の企業活動に活用が広がり、新しいサービスや産業を生み出しているブロックチェーン関連企業にも投資しています。
  • ブロックチェーン技術は、①既存技術では時間的・金銭的負担の大きかった課題を解消できる、②企業活動や経営判断に用いるデータやアプリケーションがブロックチェーンでつながることにより、より安全、安価に精度の高い情報を把握できるようになる、などの利点から、今後企業のデジタル投資進展の恩恵を受けやすいと考えています。
  • *SEC未登録のままの交換所運営が連邦証券法に抵触するかが問われた訴訟

    出所:インベスコ

    上記は2025年2月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。写真はイメージです。

インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド【愛称:世カエル】

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